후리가나로 읽는 일본 고전
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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 早稲田大学(わせだだいがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,204자 · 220화면
おそらく彼としては三島のような単純にして忠実、――大邸宅の裏口によく「猛犬アリ」と書いてある、その猛犬にもひとしいような男に命じて、伊藤内閣崩壊の危機を間一髪のあいだにのがれ去ったことは、もっとも賢明な方法であったと言えないこともない。
早稲田の新邸に引きこもって、動蕩する時代の動きを、何の作為もなしにじっと冷眼視していた大隈の眼の底には雲行のけわしい晩秋の空の色が急にいきいきとした精彩を帯びて映ってきた。何ものかが自分の出現を待っているという気持がこれほどぴったりと彼の皮膚に泌みとおったことはあるまい。通路を一つへだてて向いあっている東京専門学校の講堂では、弁論部の学生が毎夜のようにあつまって演説の練習をしている。「条約改正是なるか非なるか」――というのが数日間つづいた討論の題目であったが、保安条例の発令を境にして学生たちのかもしだす雰囲気は、次第に国粋論一方に傾こうとする兆候を示してきた。国粋論も欧化論も、しかし大隈重信の大風呂敷の中では無造作にごたごたと、つつみこまれてしまっている。彼はこみあげてくる微笑を臍下丹田にしっかりとおさえつけながら、応接室にあふれた新聞記者や青年論客たちの質問に答えていた。