후리가나로 읽는 일본 고전
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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 早稲田大学(わせだだいがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,204자 · 220화면
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黒田はかすかな苦笑いをうかべた。七年前の彼は豪酒をもって鳴らした男で、飲むにつれて顔の色は蒼白に変り、どろんと眼が坐ってくると参議の列席する前で誰彼れという見境いもなく悪罵のかぎりをつくし、感情の激するにまかせて相手に盃をたたきつけたり、暴力をふるって殴りつけることさえ一つの習性のようになっていた。
「ところで、――今度の組閣について、われわれのやってきた理由は、あんたにもわかってもらえるじゃろう」。
伊藤が重々しく口をひらくと、黒田が瞳を凝らして大隈の顔を見つめた。「大隈はん、もう何も言わぬ、おいどんには理窟も何もなか、――何事もよかごと頼む、今度だけは一つ、おいどんを助けてもらいたい」。
硝子戸越しに見える庭園の片隅にはもう早咲きの梅の蕾がふくらみかけている。会見は三十分あまりで終った。玄関で別れようとするとき、黒田は力いっぱい大隈の手をにぎりしめた。
「大隈はん、恩に着ますぞ、おいどんは薩摩武士じゃ、おはんを見殺しにはせん」。
その日の夕方、河野敏謙がやってきて大隈と長いあいだ話しこんでいた。高田と矢野(文雄)がやってきたのはそれから間もなくである。