일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はる

春

岡本 かの子

岡本 かの子의 春(はる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,864자 · 48화면

아오조라 문고

初めは強硬に反抗した京子が、とうとう疲れて連れて来られた。都合よく京子の精神病者であることも、加奈子の家に居る者だということも巡査は知って居た。

すっかり疲れ切って寝床に横わる京子を頻りにいたわろうとするお民を、加奈子は無理に引きさがらしたあと、京子の開け放して出た窓の戸をしめて、また京子の枕元に一人坐った。平常、少し赫味を帯びて柔く額に振りかかっている京子の髪の毛が、今夜の電燈の下では薄青く幽なものに見える。

京子に対する不憫と困惑が加奈子の胸に一時にこみ上げる。巡査が帰りがけにそれとなく厳しく注意していった通り、京子はもっと今後厳重に保護しなければならない。お民と加奈子が交代して、夜、京子の寝室に居なければなるまい。今夜のような京子の行為も、いつぞや京子の医者が言ったように、狂者の一種の変態性慾の現われではあるまいか。この症状が執拗に進展して行ったら、京子はしまいにはどんな行為をするようになるだろう。

――ははあ、親戚の方でもなし、ただ、昔の友達さんというだけの縁で、此の病人を引き取って居られるんですね。

と巡査は帰りがけに加奈子に、それは如何にも酔興だと言うような、また如何にも感服したというようにもとれる口の利き方をして行った。