후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅんちゅう
春昼・春昼後刻
泉 鏡花
泉 鏡花의 春昼・春昼後刻(しゅんちゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,079자 · 102화면
素肌へ、貴下、嬰児を負うように、それ、脱いで置いたぼろ半纏で、しっかりくるんで、背負上げて、がくつく腰を、鍬を杖にどッこいなじゃ。黙っていろよ、何んにも言うな、きっと誰にも饒舌るでねえぞ、と言い続けて、内へ帰って、納戸を閉切って暗くして、お仏壇の前へ筵を敷いて、其処へざくざくと装上げた。尤も年が経って薄黒くなっていたそうでありますが、その晩から小屋は何んとなく暗夜にも明るかった、と近所のものが話でござって。
極性な朱でござったろう、ぶちまけた甕充満のが、時ならぬ曼珠沙華が咲いたように、山際に燃えていて、五月雨になって消えましたとな。
些と日数が経ってから、親仁どのは、村方の用達かたがた、東京へ参ったついでに芝口の両換店へ寄って、汚い煙草入から煙草の粉だらけなのを一枚だけ、そっと出して、いくらに買わっしゃる、と当って見ると、いや抓んだ爪の方が黄色いくらいでござったに、正のものとて争われぬ、七両ならば引替えにと言うのを、もッと気張ってくれさっせえで、とうとう七両一分に替えたのがはじまり。
そちこち、気長に金子にして、やがて船一艘、古物を買い込んで、海から薪炭の荷を廻し、追々材木へ手を出しかけ、船の数も七艘までに仕上げた時、すっぱりと売物に出して、さて、地面を買う、店を拡げる、普請にかかる。