후리가나로 읽는 일본 고전
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あさかのみやでんかにじしてみなみアルプスのたび
朝香宮殿下に侍して南アルプスの旅
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 朝香宮殿下に侍して南アルプスの旅(あさかのみやでんかにじしてみなみアルプスのたび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,765자 · 26화면
山の背は茫漠とした草と偃松と岩との曠野となって、雛を連れた雷鳥などがチョコチョコ走り廻っていたが、いつか又右手に絶壁を懸け連ねた細い山稜と変って、二度三度岩の瘤を上下した。絶壁の縁から谷間を瞰下された殿下は、山の皮肉がずり落ちて骨を露出した凄まじい裂傷のような赭色の岩崖と、夫を包む繃帯に似た雪とにお目をとめられて「これは壮んだ」とお独言のように仰しゃった。
三角点よりも高い一峰を踰えると、尾根は北を指して、一気に二百米以上を降り、舟形をした窪地に達した。窪地は窪地に続く。其一で千島桔梗、珍車、高根薄雪草、黄花駒爪、姫鍬形などの高山植物が咲き乱れている稍広やかな草原へ殿下の天幕は張られた。
西の空に湧き出した入道雲は、夕日に照らされて其縁辺が銀のへりを付けたように輝いていたが、日没頃から屡々電光の閃くのを見た。然し夕立は降らなかった。雪を溶して用いるので、炊事に手間が取れる。殿下の御到着を農鳥山でお待受していた平賀君が、途中で獲た兎の子を献上する。殿下のお好みで、夫を味噌汁に入れて、兎汁が作られたのは、思い懸ない珍膳であった。
今夜は殿下の天幕に槇君が泊めて戴いた。