후리가나로 읽는 일본 고전
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あさかのみやでんかにじしてみなみアルプスのたび
朝香宮殿下に侍して南アルプスの旅
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 朝香宮殿下に侍して南アルプスの旅(あさかのみやでんかにじしてみなみアルプスのたび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,765자 · 26화면
鋭い金字形を呈して、東へ傾くように聳立している北岳も、野呂川の奥に大きく根を張った仙丈岳も、雲の去来につれて隠れたり顕れたりするが、次第に隠れている間の方が長くなる。後れて到着した山田写真師は、雲の変化に伴うて同じく変化する山容の奇に憧れて、彼方此方と撮影に余念がない。
突然遠雷の音が何処からともなく響いて来た。驚いて四方を見渡すと、西から南へかけて、墨を溌した様な真黒な夕立雲がもくもくと湧き上り、次第に此方へ押寄せて来るらしい様子であったが、暫くすると北へ廻って、仙丈岳の附近で一、二度激しい雷鳴が起ったと思う間もなく、パラパラと大粒の雨が降り出した。野呂川の谷の上空は、雨脚が白く煙っているが、下まで落ちない中に乾燥した空気に溶けてしまうので、谷底は明るい。殿下は申上ぐるに及ばず、一行孰れも雨具を携帯していないから、大降りになってはと心配したが、幸に雷雨は東北の方に向って進行した為に、漸く安堵することを得た。
殿下の御一行は午後三時に帰着された。往復六時間を費された訳である。藤岡御附武官は「今度の旅行で登った一番高い山だから、北岳の頂上で、殿下の御発声で万歳を唱えましたよ」