후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ほんじょりょうごく
本所両国
芥川 竜之介의 本所両国(ほんじょりょうごく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,005자 · 43화면
現世は実に大川さえ刻々に工業化しているのである。
しかしこの浮き桟橋の上に川蒸汽を待っている人々は大抵大川よりも保守的である。僕は巻煙草をふかしながら、唐桟柄の着物を着た男や銀杏返しに結った女を眺め、何か矛盾に近いものを感じない訳には行かなかった。同時にまた明治時代にめぐり合った或なつかしみに近いものを感じない訳には行かなかった。そこへ下流から漕いで来たのは久振りに見る五大力である。艫の高い五大力の上には鉢巻きをした船頭が一人一丈余りの櫓を押していた。それからお上さんらしい女が一人御亭主に負けずに棹を差していた。こういう水上生活者の夫婦位妙に僕等にも抒情詩めいた心持ちを起させるものは少ないかも知れない。僕はこの五大力を見送りながら――そのまた五大力の上にいる四、五歳の男の子を見送りながら、幾分かかれ等の幸福を羨みたい気さえ起していた。
両国橋をくぐって来た川蒸汽はやっと浮き桟橋へ横着けになった。「隅田丸三十号」(?)――僕は或はこの小蒸汽に何度も前に乗っているのであろう。兎に角これも明治時代に変っていないことは確かである。川蒸汽の中は満員だった上、立っている客も少なくない。