후리가나로 읽는 일본 고전
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りりょう
李陵・山月記・弟子・名人伝
中島 敦의 李陵・山月記・弟子・名人伝(りりょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,013자 · 129화면
字を金書して山頂に貼りたもうた。世界が根柢から覆り、今までの自分が自分でなくなったような昏迷に、悟空はなおしばらく顫えていた。事実、世界は彼にとってそのとき以来一変したのである。爾後、餓うるときは鉄丸を喰い、渇するときは銅汁を飲んで、岩窟の中に封じられたまま、贖罪の期の充ちるのを待たねばならなかった。悟空は、今までの極度の増上慢から、一転して極度の自信のなさに堕ちた。彼は気が弱くなり、ときには苦しさのあまり、恥も外聞も構わずワアワアと大声で哭いた。五百年経って、天竺への旅の途中にたまたま通りかかった三蔵法師が五行山頂の呪符を剥がして悟空を解き放ってくれたとき、彼はまたワアワアと哭いた。今度のは嬉し涙であった。悟空が三蔵に随ってはるばる天竺までついて行こうというのも、ただこの嬉しさありがたさからである。実に純粋で、かつ、最も強烈な感謝であった。
さて、今にして思えば、釈迦牟尼によって取抑えられたときの恐怖が、それまでの悟空の・途方もなく大きな(善悪以前の)存在に、一つの地上的制限を与えたもののようである。しかもなお、この猿の形をした大きな存在が地上の生活に役立つものとなるためには、五行山の重みの下に五百年間押し付けられ、小さく凝集する必要があったのである。