후리가나로 읽는 일본 고전
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りりょう
李陵・山月記・弟子・名人伝
中島 敦의 李陵・山月記・弟子・名人伝(りりょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,013자 · 129화면
二
敵の追撃をふり切って夜目にもぼっと白い平沙の上を、のがれ去った部下の数を数えて、確かに百に余ることを確かめうると、李陵はまた峡谷の入口の修羅場にとって返した。身には数創を帯び、自らの血と返り血とで、戎衣は重く濡れていた。彼と並んでいた韓延年はすでに討たれて戦死していた。麾下を失い全軍を失って、もはや天子に見ゆべき面目はない。彼は戟を取直すと、ふたたび乱軍の中に駈入った。暗い中で敵味方も分らぬほどの乱闘のうちに、李陵の馬が流矢に当たったとみえてガックリ前にのめった。それとどちらが早かったか、前なる敵を突こうと戈を引いた李陵は、突然背後から重量のある打撃を後頭部に喰って失神した。馬から顛落した彼の上に、生擒ろうと構えた胡兵どもが十重二十重とおり重なって、とびかかった。
二
九月に北へ立った五千の漢軍は、十一月にはいって、疲れ傷ついて将を失った四百足らずの敗兵となって辺塞に辿りついた。敗報はただちに駅伝をもって長安の都に達した。
武帝は思いのほか腹を立てなかった。本軍たる李広利の大軍さえ惨敗しているのに、一支隊たる李陵の寡軍にたいした期待のもてよう道理がなかったから。