후리가나로 읽는 일본 고전
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りりょう
李陵・山月記・弟子・名人伝
中島 敦의 李陵・山月記・弟子・名人伝(りりょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,013자 · 129화면
それは、八戒の享楽主義の底に、ときどき、妙に不気味なものの影がちらりと覗くことだ。「師父に対する尊敬と、孫行者への畏怖とがなかったら、俺はとっくにこんな辛い旅なんか止めてしまっていたろう。」などと口では言っている癖に、実際はその享楽家的な外貌の下に戦々兢々として薄氷を履むような思いの潜んでいることを、俺は確かに見抜いたのだ。いわば、天竺へのこの旅が、あの豚にとっても(俺にとってと同様)、幻滅と絶望との果てに、最後に縋り付いたただ一筋の糸に違いないと思われる節が確かにあるのだ。だが、今は八戒の享楽主義の秘密への考察に耽っているわけにはいかぬ。とにかく、今のところ、俺は孫行者からあらゆるものを学び取らねばならぬのだ。他のことを顧みている暇はない。三蔵法師の智慧や八戒の生き方は、孫行者を卒業してからのことだ。まだまだ、俺は悟空からほとんど何ものをも学び取っておりはせぬ。流沙河の水を出てから、いったいどれほど進歩したか? 依然たる呉下の旧阿蒙ではないのか。この旅行における俺の役割にしたって、そうだ。平穏無事のときに悟空の行きすぎを引き留め、毎日の八戒の怠惰を戒めること。