일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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やなぎばしものがたり

柳橋物語

山本 周五郎

山本 周五郎의 柳橋物語(やなぎばしものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,300자 · 202화면

아오조라 문고

これだけのことを心をこめて云った。

――おたかは聞いているうちに感動したようすで、しかしその感動をうち消そうと、気の毒なほどうろうろするのがみえた。まちがいなく彼女は迷いだしていた。こうと思いきめていながらおせんの言葉につよくひきつけられ、気持の崩れだすのを防ぎかねていた。

「いいわ、じゃ云うわ、おせんちゃん」

やがておたかはこう云った、そしてすばやくあたりを見まわし、手招きをして家の中へはいった。――六帖に三帖の狭い住居で、どこもかしこもとりちらしたなかに、枕屏風を立てて和助が寝かされていた。おたかはその枕許へそっと犬張子を置き、おせんと差向いに坐って火鉢の埋み火を掻きおこした。

「あたしがよそよそしくしたのは、おせんちゃんがなにもあたしたちに不義理をしたからってわけじゃないのよ」おたかはこう話しだした、「――正直に云うと庄吉さんのためなの」

「庄さんのためって、だって庄さんが」

「いつだっけかしら、そう、あの人があんたと置場で逢って話をしたわね、あれから十日ばかり経ってだわ、うちのひとが庄吉さんを呼んで此処でお酒をいっしょに飲んだの、そのときあの人はあんたのことを話しだしたのよ、杉田屋にいたじぶんのことから大阪へゆくようになったわけ、そのときおせんちゃんと約束をしたことも云ったわ、固く固く約束したんだって、