후리가나로 읽는 일본 고전
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さくらのみのじゅくするとき
桜の実の熟する時
島崎 藤村
島崎 藤村의 桜の実の熟する時(さくらのみのじゅくするとき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 111,569자 · 222화면
今度の夏期学校の校長で、東北の方にその人ありと言われ、見るからに慷慨激越な気象を示したある学院の院長が通った。破鐘のような大きな声と悲しい沈んだ声とで互いに夏期学校の講壇に立って、一方を旧約のイザヤに擬するものがあれば、一方をエレミヤに擬するものがある、声望から経歴から相対立した関西の組合教会の二人の伝道者が通った。捨吉達が同級生の一人のお父さんにあたる人で、新撰讃美歌集の編纂委員たる長い白い髯を生した老牧師が通った。青山と麻布にある基督教主義の学院の院長が通った。日本に福音を伝えるため亜米利加の伝道会社から派遣され、捨吉達が子供の時分からあるいは未だ生れない前からこの国に渡来した古参な、髪の毛色の違った宣教師達が相続いて通った。京都にある基督教主義の学校を出て、政治経済教育文学の評論を興し、若い時代の青年の友として知られた平民主義者が通った。まだその日の講演を受持つS学士が通らなかった。初めて批評というものの意味を高めたとも言い得るあの少壮な哲学者の講演こそ、捨吉達の待ち設けていたものである。そのうちに、すぐれて広い額にやわらかな髪を撫でつけセンシチイヴな眼付をした学士が人を分けて通った。