일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さくらのみのじゅくするとき

桜の実の熟する時

島崎 藤村

島崎 藤村의 桜の実の熟する時(さくらのみのじゅくするとき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 111,569자 · 222화면

아오조라 문고

その辺まで壁に添うて立つ人が続いていた。捨吉は友達と並んで立っていて、互いに持っている扇子をわざと交換して使って見た。そこにも、ここにも、人々のつかう扇子が白く動いた。そして思い思いに夏期学校へ来て見た心持を比べ合っていた。中には手真似から言葉のアクセントまで外国の宣教師にかぶれてそれが第二の天性に成って了ったような基督教界でなければ見られないお爺さんも話していた。蒸々とした空気と、人の息とで、捨吉達はすこし逆上せる程であった。

やがて復たベルの音が講堂の階下の入口の方で鳴った。屋外へ出て休んでいた聴講者等まで階段を登って来た。チャペルの方へ行く講師の一人が捨吉達の見ている前を通った。文科大学の方で心理学の講座を担当する教授だ。菅とは縁つづきに当る人だ。

「M――だ」

と菅は低声で捨吉に言った。基督教界にはああいう人もあるかと、捨吉も眼をかがやかして、沈着な学者らしい博士の後姿を見送った。

続いて、旧約聖書の翻訳にたずさわったと言われる亜米利加人で日本語に精通した白髪の神学博士が通った。同じく詩篇や雅歌の完成に貢献したと言われ宗教家で文学の評論の主筆を兼ねた一致教会の牧師が通った。