후리가나로 읽는 일본 고전
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おけはざまのかっせん
桶狭間合戦
菊池 寛
菊池 寛의 桶狭間合戦(おけはざまのかっせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,784자 · 26화면
勿論、此頃には信長の方でも準備おさおさ怠りなく手配して居るのであって、かの大高城の如きも充分に監視して、兵糧の入ることを厳重に警戒した。若し今川方から大高に兵糧を入れる気配があったら、大高に間近い鷲津、丸根の二城は法螺貝を吹き立てよ、その貝を聞いたら寺部等の諸砦は速かに大高表に馳せつけよ、丹下、中島二城の兵は、丸根、鷲津の後詰をせよと命じて手ぐすねひいて待ち構えて居た。
四月十七日夜に入ると共に支度をして居た、松平次郎三郎元康は、十八の若武者ながら、大任を果すべく出発しようとした。酒井与四郎正親、同小五郎忠次、石川与七郎数正等が「信長ならば必ずや城への手配を計画して居る筈である。とても兵糧入れなどは思いもよらぬ」と諫めたけれども、胸に秘策ある元康だから聴く筈がない。一丈八尺の地に黒の葵の紋三つ附けた白旗七本を押し立てて四千余騎、粛々として進発した。家康は兵八百を率い、小荷駄千二百駄を守って大高城二十余町の処に控えて居た。前軍は鷲津、丸根、大高を側に見て、寺部の城に向い不意に之を攻めた。丁度丑満時という時刻なので、信長勢は大いに驚いて防いだが、松平勢は既に一ノ木戸を押し破って入り、火を放ったと思うとさっと引上げた。