일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

えのきものがたり

榎物語

山本 周五郎

山本 周五郎의 榎物語(えのきものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,519자 · 67화면

아오조라 문고

半刻ばかりまをつなぐのが双方とも精いっぱいだったろう、女中が火のはいった行燈を持って来たのをしおに、さわは立ってその座敷を去った。

三月中旬に、茶の野だてを始めた。そのまえの日に、越前屋の安二郎が壺入の抹茶と菓子を持って訪ねて来た。午ちょっと過ぎだというのに、かなり酔って、部屋へあがるとすぐ水を一杯欲しいと云い、飲み終るといきなり、さわを抱きすくめた。愛情というよりも憎悪から出た動作のようで、激しく喘ぎながら乱暴に抱きすくめ、そこへ押し倒した。さわは少しもさからわず、眼をつむったまま、されるままになっていた。安二郎の手であらあらしく胸がひらかれ、伸ばした両足を左右にひろげて、裾が捲られ下衣が捲られた。安二郎は死にかけているけもののように、はっはっと短く喘ぎ、裸になったさわの両足のあいだに割り込み、のしかかって、あらわな乳房へ顔をうずめた。それでもさわは眼をつむったまま、身じろぎもしなかった。すると安二郎は泣きだし、さわからはなれて起きあがると、右手を曲げ、腕で顔を掩って泣いた。崩れたような坐りかたで、左手は畳へ突いていた。さわは起きあがって、衿や裾を直しながら立ってゆき、手拭を水で絞って戻った。