후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,078자 · 285화면
弥兵衛は弁解するというより、やりこめるというふうに云った、「女房の縁で出世するような人間じゃない、などと云うつもりなら間違いだぞ、おれはそんなことはこれっぱかりも考えてはいないし、また、こう時勢が変って来た以上、出世する機会はなんによらずものにするのが本当だ」
長屋門のところへ来ていたので、玄四郎は立停った。弥兵衛が付け文のことを知っている理由がわかったので、ほっとすると同時に、彼の単純さが頬笑ましくなり、穏やかに頷きながら、考えておこうと答えた。
「人には云えない心願があって、当分は結婚しないつもりでいるんですが」と玄四郎は云った、「なおよく考えてみたうえで、改めて返辞をします」
「心願とは古風じゃないか、まさか敵持ちというわけでもないだろう」
「そのうちに返辞をします」と云って、玄四郎は別れの会釈をした。
五六日のち、非番に当った日に、玄四郎は写し終った弘安礼節を持って、支配の家を訪ねた。松本外記は出仕していたが、妻女にひきとめられて、内客の間で暫く話した。つるというその妻女は男のような気性で、良人の外記よりもすべてがはきはきしていた。――この夫妻は初めから親切で、身辺の面倒もみてくれるし、しばしば食事に招いて、知友のできるように計らってくれた。