일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,078자 · 285화면

아오조라 문고

甲斐はすぐに気づいて、そんな必要はない、と固く申しつけたのであった。

――久馬はかつて一ノ関に内通していた。

それがいまは、禁をやぶってまで自分を護ろうとする。おかしなものだ、と甲斐は思った。

「無用と申したことはするな」と甲斐はやさしく云った、「もうさがって寝るがいいぞ」

「はい」と久馬は低頭した。

三月十七日、甲斐は「朝粥の会」を催し、六人を招待した。しかし、来たのは蜂谷六左衛門だけで、他の五人は御用のためという理由で断わった。六左衛門もおちつかないようすで、盃には手を出さず、半刻そこそこで帰っていった。

「渡辺金兵衛が番明きですが」と帰るときに六左衛門が云った、「一ノ関さまから、帰国を延ばすようにという沙汰があったそうで、――御存じでございますか」

「いや、知りません」と甲斐は云った。

「江戸番は御家法ですから、番明きになった者を帰国させないということは、よほどの理由がない限り違法になると思いますが」

金兵衛は一ノ関の手の者である、涌谷の訴訟が片づくまでは、一人でも多く、手の者を身近に置きたいのであろう、甲斐はそう思ったが、色にも出さなかった。

「さて、それは」