후리가나로 읽는 일본 고전
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もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,078자 · 285화면
「あれは当然なことだ」
――家中の一部には、あの誅殺も私どもが御屋形さまの意を受けて致したと邪推する者があり、いまでも私どもは御屋形さまに庇護されている、と云う者が少なくないのでございます。
「それは捨て置けぬぞ」
――私はこのたびの人増し願いにつきまして、ぜひ。
「それは聞き捨てならん、人増しのことはともかく、万治のときにおれが誅殺を命じた、などと申す者がいるとしたら捨て置けぬ、なに者がさようなことを申すか、しかとしたことを取糺さなければならぬ」
――人増しについて、御配慮を願うことはかないませんでしょうか。
「その願いは増し合力で片がついた、不服なら国老まで再願いを出すがよい」
――柴田(外記)さま、古内(志摩)さま、原田(甲斐)さまへ、それぞれ願い出ましたが、もはやこと済みであるとの御返辞にて、いずれもお聞き届けがないのでございます。
「国老がそうである以上、おれにどうすることができるか、それよりも、いま申したような流言を触れまわる人間の詮議が大事だ、さような者を捨て置いては家中に争乱が起こりかねない、そのほう仙台へ戻ったら、その不所存者の名をたしかめておけ」