후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
橋の上の女 ――銭形平次傑作選2
野村 胡堂
野村 胡堂의 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 88,573자 · 178화면
平次は悠々と朝の支度をさせて、それから八五郎とつれ立ちました。
「この節は妙に胆試しの会が流行るが、間違いがあるからあっしは嫌いさ」
妙なことを八五郎は言い出します。
「尤も、お前は試胆会に誘われもしないだろうが」
これは十手捕縄の功徳でした。どんな物騒な野郎も、お上の御用を勤めているとわかってる八五郎を誘う気遣いはありません。
しかし牛込の兵二郎はあまりにも有名で、平次もその英名を聴かないわけに行きません。
それは腕っ節が強くて、さながら町の英雄でした。町の英雄というのはどこにでもあり、どこででも調法がられました。夢の市郎兵衛も町の英雄なら、船河原町の兵二郎も町の英雄だったかも知れません。それが果えなくも殺されて死んでいたというのです。
平次と八五郎が現場についたのは、やがて昼近い時分でした。多勢の弥次馬が市ガ谷八幡様から茶の木稲荷の境内を埋めて、さすがの平次も踏込みようはありません。
八五郎の努力でようやく中に入りましたが、死んでいるのは大の男の兵二郎がただ一人、茶の木稲荷の神前いっぱいにはびこる姿は、グロテスクで気味が悪くさえあります。傷は喉笛の一カ所、薄刃らしい刃物ですが、血潮は草を染めて惨たる有様です。