후리가나로 읽는 일본 고전
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ぶしゅうこうひわ
武州公秘話
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 武州公秘話(ぶしゅうこうひわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,572자 · 209화면
武州公秘話巻之四
桔梗の方河内介に対面の事、並びに両人陰謀の事
即ち河内介の行き着いた所は、夫人の厠の真下にあたる地中に外ならないのであった。
武州公秘話巻之四
図
桔梗の方河内介に対面の事、並びに両人陰謀の事
嗚呼、後年の梟雄武蔵守輝勝、かの肖像畫に見るところの英姿颯爽たる「武州公」が、今や桔梗の方の厠の真下にある坑道の闇に土龍の如くうずくまっている様子は、どんなに不調和だったであろうか。恐らくは河内介、―――武州公自身も、極めて迷惑な位置にある己れを見出して、一寸の間顰蹙したことであろうと察する。何となれば、彼がどれほどその人を慕っていたとは云え、こう云う失礼な間道をくゞって迄その望みを遂げることは、彼女の尊厳を傷ける道理であり、武士たる者の体面にも関する。仮りにそれらの不都合は忍ぶとしても、いかにしたらば桔梗の方を騒がせないようにして推参することが可能であろうか。彼女が驚きの叫びごえを挙げ、又は気を失うようなことを引き起したら、折角の好機会が玉なしになってしまうのである。が、こゝに一つの想像が河内介を勇気づけてくれたと云うのは、もし此の地下道が此の間からの曲者の通路であったとすれば、こゝから人間が躍り出ることは、桔梗の方に取ってそんなに意外な事件ではあるまい、従って又、あながちそれを無礼とも見做すまい、少くとも、豫期せぬ男が現れたからと云って直ぐにも助けを呼ぶような軽率