일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぶしゅうこうひわ

武州公秘話

谷崎 潤一郎

谷崎 潤一郎의 武州公秘話(ぶしゅうこうひわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,572자 · 209화면

아오조라 문고

武州公秘話巻之六

牡鹿城没落の事、並びに則重生揃の事

酔っている間こそ夫と一緒に笑い興じたであろうけれども、一旦正気に復った後の松雪院は、悪夢のようなその夜の記憶を恐れたに違いない。そして夫の言動の裏に測り知られぬ「薄気味の悪いもの」があるのを、おぼろげながら嗅ぎつけたに違いない。多分河内介はその明くる晩も同じ遊びを繰り返そうとしたのであろうが、「それより後は絶えて首の御用を被仰出候ことなく、かの床穴をも舊の通りに被レ令二修理一候」と道阿弥が語っているように、折角の彼の希望が一と晩で蹉跌してしまったのは、その間に夫婦の感情の疎隔したことが窺われる。大方、いかに河内介の享楽を求める心が切であっても、天稟の美質を宿す松雪院の悲歎と悔恨とを眼の前にしては、再び彼女を冒涜する勇気が出なかったのであろう。

武州公秘話巻之六

図

牡鹿城没落の事、並びに則重生揃の事

「筑摩軍記」に曰く、「去る程に織部正則重公数年以来病気の故を以て国中の仕置を老臣共に委せ、己は奥殿に引籠給て専ら桔梗の方の寵愛に政務を忘れ、翠帳紅閨の楽みに日も是れ足らぬ態なりければ、斯くては筑摩殿の家運如何あるべきと武士は素より城下の民に至る迄眉をひそめ、安き心地もなきところに、永禄二年正月俄かに浅沼郡檜垣御坊の宗徒共を御退治可有由仰出され、志太遠江守に三千餘騎の兵を附て征伐に向はせける。