후리가나로 읽는 일본 고전
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ぶしゅうこうひわ
武州公秘話
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 武州公秘話(ぶしゅうこうひわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,572자 · 209화면
そして、
「御免」
と云いさま、障子を蹴破って、今しも夫人の胸元を刺そうとしている則重の利腕をむずと捕えた。
「放へ! えゝいッ、放へと申ふに!」
図
不意を打たれた則重は、煙の中から突然現れた怪しい男が何者であるかを見定める餘裕もなく、夢中で身をもがくばかりであったが、
「殿! 御短慮でござりますぞ!」
と、公は逆上している彼の耳元で二三度大音に喚ばわりながら、夫人の襟を掴んでいる彼の左の手を振り解くと、夫人を庇うようにして夫婦の間へ割って這入った。
「や、ほちはへるかつ、………」
と、その時始めて則重は驚きの声を挙げた。だが、次の瞬間に彼は、ぴしゃッと顔のまん中を叩かれたように眼をぱちくりさせながら、いかにもバツが悪そうに公を見上げた。公はその隙に、則重の手から脇差を奪い取るより早く、
「はっ」
と云って、なるべく顔を見ないようにしてやりながら、畳を二三畳へり下って、ぴったりそこへ額をつけた。
則重に取っては、今こゝにいる輝勝こそは、父一閑斎の恩に背き、彼を斯くの如き窮地に陥れた憎むべき敵である。しかしその敵がこんな所へひょっこり出て来ようとは豫期していなかったことなので、視線が合った咄嗟の感じは、「憎い」