일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ざんせつのげんぞう

残雪の幻像

中村 清太郎

中村 清太郎의 残雪の幻像(ざんせつのげんぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,801자 · 10화면

아오조라 문고

二 乗鞍岳(蓮華)の種蒔爺さん

時期は、昨年は五月下旬に出初め、全く形の整ったのは六月に入ってからであった。ちょうど代掻きの時期に一致していたのである。望見の範囲は、北城村の四谷以南と神城村の一部と思われる。これと以下三つの白馬連峯の雪形に関しては、地元の多くの人々に教を乞うたが、中でも北城村森上新田の矢口森栄君父子、同村大出の松沢元太郎氏に負うところ多大である。

「白馬岳の代馬――北城村四谷より」のキャプション付きの図

白馬岳の代馬――北城村四谷より

二 乗鞍岳(蓮華)の種蒔爺さん

これは笠を冠って左手に種の入ったビク(竹籠)を持ち、右手をひろげてあたかも種蒔きをする人の形であって、≪爺さん≫というのは、卒先して農の範を示す知恵深い人を意味するのであろうと思う。場所は白馬連峯の小蓮華からさらに北東に連なる乗鞍岳の、東南に向った雪の斜面に黒く影絵のように現われる。これなど今まで全く世に知られなかった珍らしい幻像の一つである。私は昨年春長いあいだ実見する機会を得たが、無論思いがけない初耳初もので、非常に嬉しく思った。そして何という種蒔爺に縁のある自分だろうとおかしくもあった。というのは、前に木曾御岳の種蒔爺(後出)も、私が偶然掘り出したものだったから。