일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かごつるべ

江戸情話集

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 江戸情話集(かごつるべ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 203,779자 · 407화면

아오조라 문고

けばけばしい華魁の衣裳もみえなかった。ただ白木の棺桶が荒縄で十文字にくくられているだけであった。

あまりの果敢なさに林之助は胸がつまるようになって、涙が止めどなしにほろほろと流れた。彼は取りあえず一両の金を包んで、きょうの葬式万端を取りまかなっているという小屋主に渡した。

八幡鐘が夕六つを撞き出すころに、棺はいよいよ送り出された。お若もお君も目を泣き腫らして棺のそばに付いて行った。林之助も家の外まで送って出ると、ゆうぐれの町には秋の霧が薄く迷って、豊吉とほかの二、三人が振り照らしてゆく提灯の灯の影は、その霧隠れにぼんやりとゆれて行った。それをいつまでも見送って立つ林之助の眼には涙のあとが乾かなかった。

引っ返して内へはいると、隣りのおばあさんが留守番役にひとり坐っていた。林之助は彼女からお絹の臨終の有様などを詳しく聞いた。お絹が最後にお里の名を呼んだのを知って、彼はまたぞっとした。

寺は深川で、見送りの人たちも四つ(十時)前にはみな帰って来た。なぜか知らないが、みな林之助に対して無愛想で、彼に悔みの口上をいう者は一人もいなかった。豊吉やお若もわきを向いていてほとんど挨拶もしないばかりか、豊吉は時どき当てこすりらしい毒口さえ放った。