후리가나로 읽는 일본 고전
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ほうねんぎょうでん
法然行伝
中里 介山
中里 介山의 法然行伝(ほうねんぎょうでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 66,110자 · 131화면
極楽へ行ったらこんな差別はなかろう」
といい出したのが、奥の方の関白の耳に入って、
「あれは何者だ」
ととがめられた。法然が、
「熊谷入道といって、武蔵の国から罷り上ったくせ者でございますが、伴に推参してやって来ました」
と答えたので、関白が、優しく、
「召せ」
といって使をやって熊谷にこちらへ来てお談義を聴いてもよいという旨を伝えると、一言のあいさつも云わず、ずかずかと入り込んで、近く大床にわだかまって、法談を聞いていた熊谷の態度に並居る高貴の面々が耳目を驚かせたということがある。
この熊谷は念仏往生の信心を堅めた上はどうしても上品上生の往生をとげなければおかないといって願をたてた。そして、いつも不背西方の文を深く信じ、かりそめにも西の方へ背を向けなかった。京から関東へ下る時なども、鞍を逆さに置かせて、馬にも逆さに乗って西へ向いながら東へ下るのであった。そして歌を詠んで云うことには、
浄土にもがうのものとやさたすらん
にしにむかひてうしろみせねば
すべてが熊谷一流の信心堅固であったから、法然もそれをたのもしく思って、坂東の阿弥陀ほとけという名で呼ばれ、目をかけて教えたり、手紙で細々とさとされたりしていたが、そういう中に於ても持ち前の荒武者は至る処ころがり出して、なにか道中で悪い奴などが出ると或は馬船をかずけ