후리가나로 읽는 일본 고전
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りゅうけつせんにしへいく
流血船西へ行く
山本 周五郎
山本 周五郎의 流血船西へ行く(りゅうけつせんにしへいく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,026자 · 19화면
現われた十六名の怪外人
と其時、
「見ろ、海坊主がいる」という叫びが聞えた。はっとして振向いたとたんに、――本船の左舷殆ど十メートルほどの波間に、巨きな、凡そ十呎もあるかと思われる灰色の怪物が浮上っていた。
「海坊主!」と見るなり、伊藤青年は拳銃を取直して、たんたんたん※(感嘆符二つ、1-8-75) 続けさまに三発狙撃した。同時に、弾丸が当ったか否か、件の怪物はずぶりと波間へ沈んだのである。
現われた十六名の怪外人
「やったぞ」
「海坊主を仕止めたぞ」
船員たちは歓声をあげながら、舷側に殺到して海面を眺めた、――その時、不意に濃霧が切れて、斜陽を決びた流血船の姿が判きりと見えた。
――今の弾丸は当らなかった。だが今度浮いて来たら、と伊藤次郎は眤と海面を見戍っていたが、ふとその眼を流血船へ移したとたんに、
「――おや?」と不審そうな声をあげた。
急に伊藤次郎の眼色が変って来た。何かを発見したのだ。何かを! 見よ、彼の眉がきりきりと痙攣った。そして固く引結んだ唇に活々とした微笑が彫まれて来た。
「そうか、そうか、分ったぞ畜生!」
そう叫ぶと、伊藤青年は船長の側へ走せつけて、
「船長、もう一度流血船へ戻って下さい」