후리가나로 읽는 일본 고전
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かせいのまじゅつし
火星の魔術師
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 火星の魔術師(かせいのまじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 151,120자 · 302화면
「君が――。冗談じゃないよ、一体パラシューターってのは何んだか知ってんのかね……ふっふっふっ……君がパラシューターになれるんだったら、百年も前に、この俺がなってるぜ……」
だが黒吉は、その嘲笑を怺えて、執拗な押問答の揚句、ともかくも、所長まで取次いで貰うまでに、幾度泪を流したことか……。
その所長も、黒吉を一眼見たきりで
「君かい、パラシューター志願ってのは――」
とむしろ、唖然としていた。
「僕です。頼みます。是非お願いします」
「駄目だよ、普通の人間でさえ、なかなか六ヶ敷いのに、君は片足じゃないか」
「でも、パラシューターに足なんか要らないでしょう――、僕は、もと曲芸師だったんです、どんな六ヶ敷い曲芸でもやっていたんです――飛行機から飛下りる位なんでもありません……お願いします。是非お願いします、このパラシューター以外に、僕は生きて行かれないんです……」
黒吉は、又そこでも受付の時と同じように口の唾が枯れてしまうのではないか、と思われるほど哀願しなければならなかった。
この醜悪無残な不具者が、眼に一杯泪をためて哀願する様は、哀切というよりも、むしろ凄惨であった。