후리가나로 읽는 일본 고전
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かせいのまじゅつし
火星の魔術師
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 火星の魔術師(かせいのまじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 151,120자 · 302화면
「何んだい、それは」
「一寸、今はいえないんだ……けれど、それを撮りたいばかりに、今迄君に手伝って貰ったようなもんだよ」
そんなことをいわれると洵吉は余計訊きたくてたまらなかった。
「一体何を撮るんだい、無論僕はどんなことでも手伝うけど」
しかし、水木は、もう返事もしないで、写真の整理に夢中になっていた。
洵吉も、水木の横顔にひくひくと動く、(蒼白い、重大な決意)に押されて、口を噤んでしまった。
五
二三日して、丁度乾版がすっかり切れてしまったので、洵吉は水木に頼まれて、駅の近くの写真材料店まで使いに出た。
そして、色々な乾版を買込んで、帰途についたが、なんだか水木の家で、変ったことが起ったような予感がしてならなかった。彼は、何時とはなく足を早めていた。
黒い柔かい土を、足早に踏んで、水木の家が、視界にぽっかり浮ぶところまで来、そして、道を曲った瞬間、あの採光用のため、ガラス張りになった屋根の半面が、きらりと光った。
(変ったことがなければいいが……)
ガラスの光るのは、ちょいちょい見るのだが、今日に限って洵吉は、フトそんな気持に襲われた。