후리가나로 읽는 일본 고전
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かせいのまじゅつし
火星の魔術師
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 火星の魔術師(かせいのまじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 151,120자 · 302화면
「そんな島があるんですか」
「現にあるんだ、勿論普通の航路からはずっと離れたとこにあるし、低い島だから余程そばに来てもなかなかわからない」
「そこに十何年もいたんですか。何をしているんです」
「……ある人の頼みで研究に従事しているんだ。秘密が洩れぬよう音信不通の約束でね……、こんどだって必要なものを買いに行ったんだがあのK海岸のように混雑している所の方が却て眼立たぬつもりでいたのに、お前がいたのは運のつきだった」
「しかし、この船などから見ると相当大規模なことをしているようですが、一体誰が経営しているんです?」
「名はいえないよ、言えばすぐわかるからね、つまりその人はアメリカからの帰りに、船が難破して、やっと助けられたものの頭が少し変になったといわれている大金持だよ。実は漂流しているうちにこの島を発見したのでわざと頭の調子が悪いように見せかけて内地を去り、我々のような者を集めてその島に一大科学国を造っているわけなんだ。その意味で震災は科学者が大量に姿を消すにはこの上もないチャンスだった。あの時に行方不明になったという者の大部分は、現在盛んに研究に従っているからね」