후리가나로 읽는 일본 고전
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かせいのまじゅつし
火星の魔術師
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 火星の魔術師(かせいのまじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 151,120자 · 302화면
ますが、一寸考えただけでは、両極から同じ距離にある赤道の上では、両極の磁力の力が平衡しているように思われますのに、実際は始終どちらかに浮動している様子でございます、これはだいたいいつぞや申されましたように地球の極がふらふらしておりますためか、地球が、鋼鉄で出来た永久磁石のようにはっきりとした磁石でないせいか、それとも、空気中の電磁的影響のせいか、なかなかむずかしい事のようでございます、それからもう一つ面白いことは、赤道の上ではどうやら北極――北半球から来る磁力線の方が、南から来るものよりも多いようでございます、これは普通の磁石ならば、その両極から出る磁力線の数が同じである筈でありますのに、こういう違いがあると申しますのは、どうも考えられない妙なことでございます、これもまた、地球というものが、私たちの知っている磁石とは別のものでありますのか、或いは又、南からの磁力線が宇宙の中に吸収されてしまいますのか、それとも、北半球には南半球に比べてずっと陸地が多いということが、何かの原因になっておりますのか――。
ずいぶん堅いお手紙になってしまいました、こんなことを書くつもりではございませんでしたのに、つい今、気にかかっておりますので筆が正直なことを書いてしまいました。