후리가나로 읽는 일본 고전
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てりはきょうげん
照葉狂言
泉 鏡花
泉 鏡花의 照葉狂言(てりはきょうげん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,730자 · 100화면
当興行大当、滅茶々々に面白い。すてきに面白い。おもしろ狸のきぬた巻でも、あんころ餅でも、鹿子餅でも、何でもございじゃ、はい、何でもござい、人気おこし、お菓子はよしか。小六さん、小親さん、小六さんの人気おこし、おこしはよしか。」と呼びかけて前の桟敷を跨ぎ越ゆる。
ここに居て見物したるは、西洋手品の一群なりし。顔あかく、眼つぶらにて、頤を髯に埋めたる男、銀六の衣の裾むずと取りて、
「何を!」と言いさま、三ツ紋つきたる羽織の片袖まくし揚げつつ、
「何だ、小六さん、小六さんの人気おこしたあ何だ。」
「へい。」
「へいじゃあない、小六さんたあ何だ。客の前を何と心得てるんだ。獣め、乞食芸人の癖に様づけに呼ぶ奴があるもんか。汝あ何だい、馬鹿め!」
と言うより早く拳をあげて、その胸のあたりをハタと撲ちぬ。背後に蹌踉けて渋面せしが、たちまち笑顔になりて、
「許させられい、許させられい。」
と身を返して遁げ行きぬ。
この時、人声静まりて、橋がかりを摺足して、膏薬練ぞ出で来れる。その顔は前にわれを引留めて、ここに伴いたるかの女に肖たるに、ふと背後を見れば、別なるうつくしき女、いつか来て坐りたり。