후리가나로 읽는 일본 고전
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てりはきょうげん
照葉狂言
泉 鏡花
泉 鏡花의 照葉狂言(てりはきょうげん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,730자 · 100화면
冷たき帯よ。その肩のあたりに熱したる頬を撫でて、時計の鎖輝きぬ。
「向うなの、貢さんの家は。」
衣ずれの音立てて、手をあげてぞ指さし問いたる。霞ヶ峰の半腹に薄き煙めぐりたり。頂の松一本、濃く黒き影あざやかに、左に傾きて枝垂れたり。頂の兀げたるあたり、土の色も白く見ゆ。雑木ある処だんだらに隈をなして、山の腰遠く瓦屋根の上にて隠れ、二町越えて、流の音もす。
東より西の此方に、二ならび両側の家軒暗く、小さき月に霜凍てて、冷たき銀敷き詰めたらむ、踏心地堅く、細く長きこの小路の中を横截りて、廂より軒にわたりたる、わが青楓眼前にあり。
「あそこ、あの樹のある内。」
「近いのね。」
と歩を移す、駒下駄の音まず高く堅き音して、石に響きて辻に鳴りぬ。
「大分晩くなったね、伯母さんがさぞお案じだろうに、悪いことをしたよ。貢さん、直送ってあげれば可かったのに、早いと人だかりがして煩いので、つい。」
「いいえ、案じてやしないよ。遊びに出ていると伯母さんは喜ぶよ。」
「どうして? まあ。」
小親は身を屈めてわが耳を覗いて聞く。
「皆で、余所の叔父さんと、兄さんと、染ちゃんと、皆でね、お酒を飲んでそうして遊んでいるの、賑かだよ。