후리가나로 읽는 일본 고전
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てりはきょうげん
照葉狂言
泉 鏡花
泉 鏡花의 照葉狂言(てりはきょうげん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,730자 · 100화면
それか、あらぬかとのみ思い悩みつつ、われは夜半の道を行くなりき。
小親と同一楽屋に居て、その顔見つつありては、われ余りに偏して、ただものに驚かせたまいしよと思い棄つるようになりがちなればぞ。
窓を透して、独居の時、かの可哀に苔生いたる青楓の材を見れば、また姉上の憂目を訴えたまいしがごとく思われつつ、心太く惑いて脳の苦しきが、いずれか是なる、いずれか非なる。わが小親を売りて養子の手より姉上を救い参らせむか、はた姉上をさし置きて、小親とともに世を楽しく送らむか、いずれか是なる、いずれか非なる。あわれわれこの間に処していかにせむと、手を拱きて歩行くなりき。
しずかに考え決むとて、ふらふらと仮小屋を。小親が知らぬ間に出でて、ここまで来つ。山の手の大通りは寂として露冷かなり。
路すがらいかなるものにか逢いけむ、われは心着かざりし。四辺には人の往来絶えて、大路の片隅に果物売の媼一人露店出して残りたり。三角形の行燈にかんてらの煤煙黒く、水菓子と朱の筆もて書いたる下に、栗を堆く、蜜柑、柿の実など三ツ五ツずつ並べたり。空には月の影いと明きに、行燈の燈幽なれば、その果物はみな此方より小く丸く黒きものに見ゆ。