일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

おぎふくうた

犀星王朝小品集

室生 犀星

室生 犀星의 犀星王朝小品集(おぎふくうた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 105,794자 · 211화면

아오조라 문고

基経は娘を寸時も一人にして置くことの危険とそれをふせぐために手元から離してはならぬと思った。しかしこれほどまでに自分の娘がもはや一人の女として生長していようとは、今の今まで予測もしないことだった。しかも、漂渺としてけぶるような眼の中には、人間がやみがたい或る決心をしている時だけ、立ちのぼるような蒼白さを見せるものであった。

その夜、橘はいつになく粧いを凝らせ、晴れやかな夕餉の高膳についた。基経は、娘がなぜ粧いをていねいにしたか、なぜ、わざと笑みさえうかべて膳についたかを、もはや基経の心にある或る考えと打合わせて疑うことができなかった。基経は娘から眼を放さず、その刻々に迫るような凄艶ともいうべきものの裏にあるものを読み尽くそうとしていた。

「お父上様、お杯をいただかしてくださいませ。」

「杯を!」

「はい。」

基経は故意とほほ笑んで見せ、珍しいことを言うのう、と杯を橘に手ずからとらせた。橘は、杯をおし戴いてしずかに唇に持って行った。基経はそれを感に堪えるふうに見つめた。

「お前がお酒をのむところを初めて見た。」

「今宵はなにか戴きたくぞんじたものですから。」