후리가나로 읽는 일본 고전
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りょうきのはて
猟奇の果
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 猟奇の果(りょうきのはて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 134,971자 · 270화면
手ばかりで胴体はなかった。それが何かのはずみで、泥から生えた恰好になっていたのだ。
少年達は舟に戻った。青白い女の片腕は舟の胴の間に放り出された。鋭利な刃物で切断したのか、切口は見事である。桃色の肉にまかれて、白い骨が、ちょっぴりと覗いている。一本の指にキラキラ光るのは、細い細工の白金の指環である。ムッチリした指に深く食入っている。
それからの騒ぎは細叙するまでもない。子供達の知らせに、貸舟屋の小父さんが驚いて交番にかけつけた。所轄警察署から数名の係官が出張し、人を傭って水中を隈なく捜索させたが、右の一本の腕(左腕であった)の外には、何物も発見されなかった。
それの沈んでいた場所で投込まれたものか、ずっと上流に投棄てられたのが、流れ流れて、水門を越して、滝壺に留っていたのか、諸説まちまちであったが、大滝附近に人殺しなど行われた様子のない所を見ると、恐らく後説が当っているであろうと、一巡査が貸舟屋の親父に語った。
生腕は所轄警察を経て、鑑定の為に警視庁へ廻された。翌日の新聞がこの記事で賑ったことは申すまでもない。行倒れや乞食の腕ではないのだ、艶かしい女の腕、しかも、指先に手入れの行届いていること、白金の指環などが、豊かな育ちの、若く美しい女を想像させるのだ。