후리가나로 읽는 일본 고전
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りょうきのはて
猟奇の果
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 猟奇の果(りょうきのはて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 134,971자 · 270화면
それを顔をさらして盗みに来る奴が真犯人だろうか。まさかそんな無茶をする奴はあるまい。多分部下のものだよ。今騒ぎ立てたら、大物が逃げてしまう。マア、慌てなくてもいい。こいつはひどく面白そうだから、僕も一肌脱ぐよ。イヤ、あいつを追っかけるのは止し給え。この位の犯人になると、黙っていても向うから接近して来るものだよ。現に今の仕草だって、見方によれば我々に対する挑戦じゃないか」
如何にも犯人が警察に戦いを挑んだのは事実であった。だが、その外の点では、流石の明智も飛んだ思違いをしていたのだ。それ程犯人のやり方がずば抜けていたのだ。明智の思違いは間もなく分る時が来た。そんな議論をしている間に、三十分程無駄な時間が過ぎた。そこへさい前の取次巡査が、変な顔をして、又名刺を持って来た。
「品川四郎」今度のは科学雑誌社長の肩書がない。
「今の男じゃないか」
「そうの様です」
「そうの様ですって、顔を見れば分るじゃないか」
「エエ、併し……」
巡査は何故か妙な顔をして、答えかねている。
「兎も角、ここへ引っ張って来たまえ。逃がしちゃいかんよ」
警部は厳しい調子で命じた。
待つ程もなく、品川四郎がドアの所に現われた。