후리가나로 읽는 일본 고전
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りょうきのはて
猟奇の果
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 猟奇の果(りょうきのはて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 134,971자 · 270화면
その時愛之助は、歩き疲れて、浅草公園の池に面した藤棚の下の柱に凭れて、ボンヤリ池に映るイルミネーションを眺めていた。藤棚の下に並んだ数脚のベンチには、影の様な浮浪者の一群がおとなしく黙り返って腰かけていた。彼等はどれもこれも、ひどく餓えて、それを、訴える力さえ失って、あきらめ果てて、ぐったりしている様に見えた。
その中に一人丈け、周囲の浮浪者達とは際立って立派な風采の青年が混っていた。浅草青年というよりは寧ろ銀座青年という風采が、愛之助の注意を惹いた。そう云えば、愛之助にしたって、ちっとも浅草人種ではなかった。ましてそんな藤棚の下などに、ぼんやり佇んでいるのは、どうも似つかわしくなかった。と云う訳で、この二人、愛之助と銀座型青年とは、期せずしてお互の存在を意識し合ったのである。
で、愛之助はチラとあることを頭に浮べた。と云うのは、彼が予て知っていた、アサクサ・ストリート・ボーイズのことだ。猟奇家の彼が、そういうものの存在を知らぬ筈はないのだから。
愛之助は、十二階を失い、江川娘玉乗りを失い、いやにだだっ広くなった浅草には、さして興味を持たなかった。