후리가나로 읽는 일본 고전
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ばんちょうさらやしき
番町皿屋敷
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,494자 · 67화면
閉門ぐらいは覚悟しなければなるまい。閉門は一時の事でさのみ恐れるにも足らないが、それらの有形無形の圧迫のために白柄組が滅亡する。その運命が播磨には悲しく感じられた。
白柄組の滅亡を悲しむ者は勿論彼一人ではあるまい。しかし他の者どもは白柄組を離れても立派に生きて行かれるのであるが、播磨は白柄組を離れて喧嘩商売をやめては、もう生きて行く途がないのである。恋を失った心の痛みを毎日毎晩の喧嘩で癒していた彼は、この後どうしてその痛みを鎮めるか。それを思うと、彼はさびしかった。悲しかった。自分も水野と同じ罪科に逢った方がむしろ優しであったかとも考えられた。彼はなまじいに生かして置かれるのを怨めしく思った。
二十七日に切腹した水野の葬式は二十九日の夕方に三田の菩提寺で営まれた。上を憚って無論質素に執行されたのであるが、さすがに世間を忍んで見送る者も多かった。播磨も笠を深くして寺まで送って行った。番町の屋敷へ帰る頃には細かい雨が笠の檐にしとしとと降って来た。
「渋川の伯母御様お待ち兼ねでござりまする」と、十太夫は玄関に出て主人にいった。
久しく音信不通の伯母が今夜どうして突然にたずねて来たのかと怪しみながら、播磨は濡れた笠を十太夫に渡して奥へ通ると、伯母の真弓は闇い灯の下に坐っていた。