후리가나로 읽는 일본 고전
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ばんちょうさらやしき
番町皿屋敷
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,494자 · 67화면
と、真弓は静かにいった。「播磨はあとで厳しゅう叱ります。まあ堪忍して引いてくだされ」
「さあ」と、四郎兵衛は少し考えていた。
「御不承知とあれば強いてとは申しますまい。さりながら一旦かように口入いたした上は、聞き届けのない方がわたくしの相手、これも武家の習いで是非がござりませぬ」
こういい切られて、四郎兵衛もいよいよ困った。たといそれが武家の女にもせよ、町奴の中でも人に知られた放駒の四郎兵衛ともあろう者が、女を相手に腕ずくの喧嘩も出来ない。勝ったところで手柄にもならない。白柄組を相手の喧嘩はもとより出たとこ勝負で、あながちに今日に限ったことでもない。ここはこの老女の顔を立てて素直に手を引いた方が結句悧口かも知れないと思ったので、彼はいさぎよく承知した。
「では、お前様のお扱いに免じて、今日はこのまま帰りましょう」
「よく聞き分けて下された」と、真弓も嬉しそうにいった。「そんならおとなしゅう戻ってくださるか」
「まことに失礼をいたしました」
武家の老女と町奴の大哥分とは礼儀正しく会釈して別れた。四郎兵衛のあとについて、子分共も皆な立去ってしまった。人間の嵐の通り過ぎた後は俄にひっそりして、桜の花びらの静かにひらひらと舞い落ちるのが眼に着いた。