후리가나로 읽는 일본 고전
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ばんちょうさらやしき
番町皿屋敷
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,494자 · 67화면
播磨も迷惑そうに黙って聴いていた。老女は播磨の伯母で、小石川に千二百石取の屋敷を構えている渋川伊織助の母の真弓であった。播磨は元服すると同時に父をうしない、つづいて母にも別れたので、彼の本当の親身というのは母の姉に当るこの老女のほかはなかった。渋川はその祖先なにがしが三方ガ原退口の合戦に花々しい討死を遂げたという名家で、当代の主人伊織助は従弟同士の播磨と殆ど同年配の若者であるが、その後見をする母の真弓は、天晴れ渋川の家風に養われた逞ましい気性の女であった。ことに亡き母の姉という目上の縁者でもあるので、さすが強情の播磨もこの伯母の前では暴れ馬の鼻嵐を吹く訳には行かなかった。彼は唯おとなしく叱られていた。
しかしそれは播磨と伯母との関係で、一方の相手には没交渉であった。四郎兵衛はもどかしそうにいった。
「お見受け申せば御大身の御後室様のようでござりますが、喧嘩のまん中へお越しなされて、何とかこのお捌きをお付けなさる思召でござりますか。それとも唯の御見物なら、もう少しお後へお退りくださりませ」
「差出た申分かは知りませぬが、この喧嘩はわたくしに預けては下さらぬか」