후리가나로 읽는 일본 고전
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きんだんのししん
禁断の死針
野村 胡堂
野村 胡堂의 禁断の死針(きんだんのししん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,500자 · 7화면
浪人原口作左衛門を、禁断の鍼で殺したという家人の訴で、按摩佐の市は、時の南町奉行、遠山左衛門尉直々の取調を受けて居ります。
「按摩佐の市、其方の師、漆検校の申すことに相違はないか、浪人原口作左衛門は禁断の死鍼を打たれて死んだのではなくて、日頃酒毒に身体を痛めて居るため、正道の鍼にも頓死したものであろう、何うじゃ」
情けの言葉、これに黙って平伏さえすれば、佐の市に何んのおとがめもあるわけはありませんが、それでは佐の市の心持がすみません。
「恐れ乍ら御奉行様、按摩佐の市が鍼を過って人を殺したとあっては、私ばかりの名折れでは御座いません。引いては師匠漆検校の恥にも相なります。私は決して左様な間違いを致した覚えは御座いません、原口作左衛門が死んだのは、項に禁断の死鍼を打った為、仔細あって、全く私が殺したに相違御座いません」
「何と申す、――」
「御奉行様お聞き下さいませ、原口作左衛門は本名を黒沢岩太郎と申して、二十年前私の父、磯見要を討ち果して奥州の仙台を立ち退いた極悪人、盲の私が二十年付け狙った親の讐で御座います。
呼び込まれて肩を揉んで居る内、計らずも洩らした問わず語りから、年頃尋ねた親の讐とはわかりましたが、刀を持つ術も知らない盲の私に、どうして討つことが叶いましょう。