후리가나로 읽는 일본 고전
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ひきょうのにちりんき
秘境の日輪旗
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 秘境の日輪旗(ひきょうのにちりんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 84,829자 · 169화면
親切な酋長がえらんでくれたダイヤ族の若者は、巧みに危険を避けて、丸木舟をあやつった。――クラパという名の若者だった。
「クラパは鰐がおそろしくないの?」
いくらかマレー語が話せるようになった、祥子がきくと、
「おそろしくないこともありませんが、私たちは子供の時からなれているんですよ、私たちはあいつを羊の肉で釣るんです、面白いですよ」
「でも、マンデー(水浴)の時、鰐に食われる者もずいぶんあるんじゃない?」
こんどは、英夫がきいた。
「そうです、ですから、子供のうちはおふくろが、おまじないをして護ってくれます」
「どんなおまじないをするの?」
「薬草をたばねて、それで洗ってくれます」
「ダイヤ族のお母さんは、ずいぶんやさしい、いいお母さんね」
すると、クラパは自分がほめられたように嬉しそうな顔をして、
「おふくろが、私たちを一ばん大事にしてくれます。赤ん坊の時から、私たちのお守りを放したことがありません」
「お守りって?」
「かたつむりと、貝の殻と、ロッカイの皮と、チッコルの根です、それに、ウンポオポオズも放したことがありません」
「ウンポオポオズって、どんなもの?」