일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ひきょうのにちりんき

秘境の日輪旗

蘭 郁二郎

蘭 郁二郎의 秘境の日輪旗(ひきょうのにちりんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 84,829자 · 169화면

아오조라 문고

――するとこれは夢ではないのだ。

間もなく、今は日章旗の翻る熱帯の島、シンガポールで、なつかしい兄とも会えるだろう。こうしているうちにも、美しく、尊い日本の土地は北へ北へ辷って行くように思われ反対に、英夫の体は巨大な鳥のような飛行機に運ばれて南へ南へと移っていく――これから先、どのような危険にあっても、どのような苦しいことがあっても、決して弱音ははくまい。兄さんの、世界を驚かすような「驚天動地の大事業」というのは、ボルネオに関係したことのようにも思われるが、どっちにしても、最後までやり通さなければならない、と思った。

真向いの席に掛けている平林大尉は、いつの間にか軽い鼾をかいて眠っているようだった。

あんな大きな仕事にとりかかるにしては、何という大胆さだろう。ことによると、大尉は英夫の兄のボルネオの使命を知っているのではなかろうか――英夫は思った。

「君、一つやりませんか」

飛行場で見た、新聞社の人が、おいしそうな洋菓子の入った箱を英夫の目の前に差し出した。

英夫とは背中合せの席にいるのだった。

「ありがとう」

英夫は遠慮なしに、一つつまんだ。

「遠慮しなくたっていいですよ、もう一つやりたまえ」