후리가나로 읽는 일본 고전
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ちちぶのみやでんかにじしてやりがたけへ
秩父宮殿下に侍して槍ヶ岳へ
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 秩父宮殿下に侍して槍ヶ岳へ(ちちぶのみやでんかにじしてやりがたけへ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,876자 · 20화면
橋の袂には上高地滞在の人達が二、三十人列んで殿下を奉迎していた。河童橋から南すること更に十町で、午後三時半温泉着、殿下には清水屋の新館に御旅装をお解きになった。
夕方から天候は次第に恢復して、冴えた色ではないが青空も見られるようになり、雲の隙間を洩れた入日の光が巨大な探照灯から放射された太い電光のようであった。それが静に立ち昇る焼岳の噴烟をうす赤く染めて、黄昏の谷間をほのかに明るくする。清亮な河鹿のなく音に和して、珍しくも遠くの方で鳴く郭公の声が聞えた。
月夜に見た上高地は、昔ながらの魅力に満ちていた。
翌二十八日の午前は、附近の大正池や田代池を御見物になったり、焼岳の噴烟を御覧になったりして、この名高い上高地に半日をおすごしになった。池中に立枯れの木が林立して、特異の景観を作っていた大正池も、十年余りの間に池の半は埋もれ、枯木の数も少なくなっていた。田代池では梅花藻の花は見られなかったが、大きな岩魚は綺麗な水の中を悠然と泳ぎ廻っていた。
大正池の近くに、学習院や慶応の学生達が合宿して登山している小屋があった。恐多い言葉ではあるがお若くいらせられる殿下は、矢張若い学生がお好きで、この小屋へ御立寄になり、おくつろぎにて居合せた人達をお相手にスキーのお話をなされ、お還りの節、其人達が缶詰のお残りなど拝領したき