후리가나로 읽는 일본 고전
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すさのおのみこと
素戔嗚尊
芥川 竜之介의 素戔嗚尊(すさのおのみこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 42,917자 · 86화면
午もやや過ぎた頃、彼はとうとう一すじの谷川に、がむしゃらな進路を遮られた。谷川の水のたぎる向うは、削ったような絶壁であった。彼はその流れに沿って、再び熊笹を掻き分けて行った。するとしばらくして向うの岸へ、藤蔓を編んだ桟橋が、水煙と雨のしぶきとの中に、危く懸っている所へ出た。
桟橋を隔てた絶壁には、火食の煙が靡いている、大きな洞穴が幾つか見えた。彼はためらわずに桟橋を渡って、その穴の一つを覗いて見た。穴の中には二人の女が、炉の火を前に坐っていた。二人とも火の光を浴びて、描いたように赤く見えた。一人は猿のような老婆であったが、一人はまだ年も若いらしかった。それが彼の姿を見ると、同時に声を挙げながら、洞穴の奥へ逃げこもうとした。が、彼は彼等のほかに男手のないのを見るが早いか、猛然と穴の中へ突き進んだ。そうしてまず造作もなく、老婆をそこへじ伏せてしまった。
若い女は壁に懸けた刀子へ手をかけるや否や、素早く彼の胸を刺そうとした。が、彼は片手を揮って、一打にその刀子を打ち落した。女はさらに剣を抜いて、執念く彼を襲って来た。しかし剣は一瞬の後、やはり鏘然と床に落ちた。