후리가나로 읽는 일본 고전
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すさのおのみこと
素戔嗚尊
芥川 竜之介의 素戔嗚尊(すさのおのみこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 42,917자 · 86화면
彼等は皆頬に紅をさして、高々と黒髪を束ねていた。それが順々に大気都姫と、親しそうな挨拶を交換すると、呆気にとられた彼のまわりへ、馴れ馴れしく手ん手に席を占めた。頸珠の色、耳環の光、それから着物の絹ずれの音、――洞穴の内はそう云う物が、榾明りの中に充ち満ちたせいか、急に狭くなったような心もちがした。
十六人の女たちは、すぐに彼を取りまいて、こう云う山の中にも似合わない、陽気な酒盛を開き始めた。彼は始は唖のように、ただ勧められる盃を一息にぐいぐい飲み干していた。が、酔がまわって来ると、追いおい大きな声を挙げて、笑ったり話したりする様になった。女たちのある者は、玉を飾って琴を弾いた。またある者は、盃を控えて、艶かしい恋の歌を唱った。洞穴は彼等のえらぐ声に、鳴りどよむばかりであった。
その内に夜になった。老婆は炉に焚き木を加えると共に、幾つも油火の燈台をともした。その昼のような光の中に、彼は泥のように酔い痴れながら、前後左右に周旋する女たちの自由になっていた。十六人の女たちは、時々彼を奪い合って、互に嬌嗔を帯びた声を立てた。が、大抵は大気都姫が、妹たちの怒には頓着なく、酒に中った彼を壟断していた。