후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 226,715자 · 431화면
悦子は、こいさんは今度甲麓荘と云う家に仕事部屋を借りたので、寝起きもそこでするようになったのであると云い聞かされて、疑いながらも納得していた。幸子と雪子とは、今迄にしても妙子の顔を見ないことが多かったのであるから、何もそんなに前と変ってはいないのである、と云う風に思うようにしたが、事実、家庭の中にぽかんと穴のあいたような感じがあったとすれば、それは前からのことなので、特に今度の出来事のためにそうなったと云う訳ではなかった。ただ、一人の妹が日蔭者になってしまったこと、―――それを考えると彼女達は佗びしかった。
その佗びしさを紛らすために二人は殆ど二日置きぐらいに連れ立って神戸へ出て、旧い映画や新しい映画を漁って見、どうかすれば日に二つも見て歩いた。ここ一箇月程の間に二人が見たものを数えても、「アリババ女の都へ行く」、「早春」、「美しき青春」、「ブルグ劇場」、「少年の町」、「スエズ」などがあった。そして、街を歩きながらもひょっと妙子に行き遇いはしないかと気を付けたが、ついぞ見かけたこともなかった。あまり音沙汰がなさ過ぎるので、或る朝お春を見に遣ると、今朝はまだお寝みになっていらっしゃいましたがお元気でした、御寮人様や雪子娘さんが心配なすっていらっしゃいますから一遍いらしって下さいませと申し上げましたら、そのうち