후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 226,715자 · 431화면
会社と云うのは、堺筋から西へ一丁程這入った道修町通りの北側に、土蔵造りの昔風な老舗が多く並んでいる中で、それ一軒だけ近代風な鉄筋コンクリートの建物であるのが直ぐ眼に付いたが、奥から出て来た橋寺は、用件を聞く迄もなく、挨拶を済ますと丁稚を呼んで、これこれの薬とこれこれの薬を幾箱ずつ包んで提げられるようにして持って来るように、と云い付け、ここはお通しするような部屋もございませんから何処かその辺までお供致しましょう、ちょっとお待ちを、と、一旦奥に引っ込んで二三の店員に何事か命じて置いてから、外套も帽子も被らずに出て来た。貞之助はその間五分ばかり店先に待たされたが、店員たちにものを云う橋寺の様子、店員たちのそれに対する態度などから判断すると、重役と云うことではあったが彼がこの店での一番えらい人であるように思えた。そして、お入用の節は又いつでも、と云われて薬の包を渡されたものの、代金を取ってくれないのに当惑しながら、お忙しいところを何ですからこれで失礼いたしますと、一往は云って見たのであるが、いえ、忙しいことなんかないんです、まあその辺までお附合い下さいと云われると、何か話が出るかも知れないし、こう云う機会を利用しないのは損だと云う気がして、ついそのあとに附いて行った。