후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 226,715자 · 431화면
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いったい、東京へ来る度に何かしらこう云う目に遇うのは、どう云う因縁なのであろうか。あたしはよくよく東京が性に合わないせいであろうか。一昨年の秋、新婚旅行以来九年ぶりに東京へ来た時にも、こいさんと板倉との恋愛を素っ葉抜いた啓坊の手紙に驚かされて、全く今夜と同じような眠られない一と夜を過したのであったが、去年の初夏、二度目に来た時にも、―――直接自分に関係したことではなかったけれども、―――ちょうど歌舞伎座観劇中に呼び出されて、板倉の重態を知らされたのであった。それでなくても、雪子ちゃんの縁談と云うと何か不吉な前兆に遇うことがしばしばであるのに、たまたま今度の見合いの場所が東京と云う廻り合せになったので、何となく幸先が悪いような気がし、東京では又ロクでもないことが起るのではないか、二度あることは三度である、と云うような予感がしないではなかったのであるが、でも今年の八月に三度目の上京を無事に済ましているのであるし、而もその時は久振に夫と愉快な旅行をして上々の首尾だったのであるから、最早や「東京行き」に纏わる悪因縁は絶たれたのである、と云う風に、努めて考えていたのであった。