후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 226,715자 · 431화면
と云いながら座に直って、
「御当家には星巌の書が沢山おありなさるそうでございますな」
「ほほ」
と、未亡人はつつましく笑った。が、この老婦人にはこう云う種類のお世辞が最も効果を現わすらしく、急に顔じゅうを和やかにして、
「亡くなりました主人の祖父になります人が、星巌先生に師事しておられましたとやらでございまして、………」
星巌の室紅蘭の書も、扇面や屏風など数点を蔵していること、山陽の女弟子として名高い江馬細香の筆蹟も幾幅かを所持していること、大垣藩の侍医をしていた細香の家と菅野家とは交際があったらしく、細香の父蘭斎の尺牘なども残っていることなどが話題になって、未亡人と沢崎との間に暫くその方面の閑談が弾み、細香と山陽との恋愛関係のこと、山陽が美濃に遊んだ当時のこと、「湘夢遺稿」のことなど、沢崎はいろいろなことを持ち出してしゃべったが、未亡人も言葉少なに応酬しながら、満更そう云う消息に暗くないことを示した。
「亡くなりました主人は、細香の墨竹に賛を致しましたものを愛蔵致しておりまして、よくお客様にお見せしましては細香のことを語っておったものでございますから、つい私も聞き覚えてしまいまして、………」